「ザ・メッセージ 松下電器産業 松下幸之助(DVD) 」を観た。
成功者やお金持ちほど感謝の気持ちを大切にしているのは間違いない。改めて確信が入った。
今回は経営の神様と呼ばれる松下幸之助を題材に「感謝を言葉にすること」について考察していこうと思う。
感謝の気持ちを忘れない人になる
松下幸之助という人は一言でいうなら「感謝の気持ちを忘れない人」だと思った。
松下本人が言っていたことだが、自身の成功の要因として体が弱かったこと、感謝の心を忘れなかったこと、の2つを挙げていた。
感謝とは外部から与えられるものではなく、1つ1つ自分で見つけていくものだと思う。
そして感謝そのものは今この瞬間の見方、解釈を変えればすぐにでもできることだ。
もっとも効果的なやり方として、感謝の言葉を口にすることを習慣化してしまうのがオススメだ。
たとえ思ってなくてもいいから、まずは「ありがとう」「いつも感謝しています」というフレーズを言葉にしてみるのだ。
そうやって【口癖=感謝の言葉】になれば運気は上がっていく。発する波動にも間違いなく影響が出る。
なぜなら感謝の言葉を言われて悪い気がする人はいないからだ。少なくとも言った人に対しては敵とは見なさないだろう。そんなことを日常的にできる人間になれば成功は時間の問題だ。
「運は人から運ばれてくるもの」という格言を聞いたことがある。
人を見下した態度をとったり恨みを買ったりする人と、感謝の気持ちをいつも口にする人、どちらが運に恵まれ人から支援されるかは明白である。
松下幸之助の成功は、人間関係において圧倒的に感謝を言葉にできた賜であったともいえる。
感謝とは努力によって身につけられるもの
私自身、会社員の頃のエピソードとして、目下の人間をあごで使うような人達が周りにたくさんいた。当時は憎悪、憎しみ、怒りの感情を閉じこめることができなかった。
今となっては、彼らに徹底的に支配管理されたからこそ、自由の扉を開くきっかけを作れたことに感謝やお礼の気持ちが持てるようになった。
しかし、彼らに感謝することはあっても力になりたいとは一ミリも思えないのだ。これが人間の本質であり感情である。
だから感謝されたいと思うよりも、まず感謝ができる自分になることが大事だ。
目の前の現実に感謝できれば運気は上がっていく
感謝は解釈から生まれる。まずは目の前のことに感謝することから現実が変わり始める。
具体例になるが、三食きっちりお腹が一杯になるまで食べられる生活ができていたとする。
私にはこんな当たり前かもしれないことに感謝できるのだ。なぜか?起業してから、とても苦しい時期に感謝できない経験をたくさんしたからだ。
自己破産寸前の時期には1日の食費を100円にまで切り詰めた生活をしていた。それらは今でも忘れられない大切な経験だ。
炭水化物はうどん、たんぱく質は納豆と豆腐、ビタミンはもやし。これらを組み合わせて何とか飢えをしのいだ時期があったことを思い出す。
それからお金の面では幾分ゆとりが出てきたときにふと思ったのだ。「あの体験のおかげで今の自分がある」と。そう思えると、これまでしてきた努力の全て、人生で出会った人に感謝できるようになった。
悪意を持って自分を傷つけてくれたかつてのクラスメイトにも。
現場の尻拭いばかりさせる憎らしく尊敬できなかった上司にも。
社会で使える重要なルールや知識は教えてくれなかった学校や義務教育にさえも。
今が満たされているなら全てに感謝できるのだ。
目の前に起こっている現実をどう解釈するかは私たちの手に委ねられている。
例えば、今の私の場合趣味でウーバーイーツという自転車を使ったデリバリーを行うビジネスをやっている。
この仕事はとにかく自転車に乗ることが好きで気分転換の方法にもなるということで始めた。
結果、今はライフワークとなっている。運動不足解消をしながらお金がもらえる。かつ仕事中にアイディアがバンバン浮かんでくる、こんなに素晴らしいビジネスはないと思っている。
つまり仕事している感覚はないがお金をもらえることが本当に有り難い、ということだ。こんな21世紀型の最強のビジネスを生んでくれたウーバーという会社に感謝したい。
お金持ちほど感謝を言葉にするという特徴がある
究極的には、今の時代に生まれてきたことそのものが感謝である。
例えば、一昔前の昭和の時代まで遡ってみる。その頃は、不労所得を得る手段は不動産や株など、選択肢は今よりも遥かに少なく元手の資金が家の値段くらい必要だったのだ。
今はネット環境さえあれば個人でも自由なライフスタイルを築ける恵まれた時代である。
そうやって感謝できる幸せを一つ一つ見つけていくのも面白い。
私自身ウーバーイーツのデリバリーをする中である調査を試みたことがある。それはお金持ちの素性を見る、ということ。
幸い私が配達を行っているエリアは日本でも有数のお金持ちが密集していると言われる東京都港区だ。六本木や麻布などがメインエリアとなるが、そんな中でも駅近のタワーマンションなどにもよく届ける機会がある。
そのあたりの物件は、月の家賃が20万円を軽く超えてくるレベルだ。そんなところに住む人たちの空気感に直接触れられる機会を活かしてみようと思ったのだ。
テーマは「どんな人たちが住んでいるのか?」一点に絞ってみた。私の累計配達件数は1500件を超える、そんな中で出た結論がある。
それは、お金持ちの人ほど笑顔で「ありがとう」という言葉を伝える人が多いということだ。特に女性のほうが対応が丁寧で感謝できる人の割合が多いように感じた。
中には、私がエレベーターでフロア階まで上がってくるのを待っていて、玄関前まで案内してくれる人までいたのには感動した。
また、ドライバーである私に対して「お客様」という一言で呼んでくれた人もいた。これは、日々どんな人にも感謝することが習慣になり、顧客とサービスをする側の境目がなくなっている、ということではないだろうか。
まとめ
感謝ほど誰にでもできて私たちを幸せな気持ちに導いてくれるものはないように思う。
いつの時代にも受け継がれてきた普遍的ながら大事なもの、それが感謝なのかもしれない。
身を持って成功者やお金持ちほど感謝を言葉にする意味を理解していることがわかった。
だからこそ今後の人生、感謝を忘れずに生きていこうと思う。