
【借金地獄】【うつ病】【酒浸り】これらを同時期に経験するとマジでいいことありません。
これは私がかつて借金まみれで自己破産寸前だった頃に思ったことです。
ということで今回は【借金】+【うつ病】+【酒浸り】になるとどんな状況や心境になるのかという私の体験談を元に書いていきます。
【実談】酒とうつ病と借金地獄が重なり再起不能になりかけたという話
控えめにいっても目の前には絶望という現実しかなかった
以前、Amazonプライムで「カノン」という映画を観ました。その中で、鈴木保奈美さん演じるアルコール依存症患者が出てくるのですが、私は他人事として見れませんでした。
なぜなら、私自身もアルコール依存症になりかけた経験があるからです。
以下、当時の状況。
⚫仕事は契約解除
⚫借金まみれ
→ポストを開けると債権者からの告訴状の山
⚫やっぱり借金まみれ
→1日に数十件、消費者金融から鳴り止むことのない催促の着信
⚫家族とは断絶
⚫財布にはわずかばかりの小銭
⚫ガス、電気は未払いでストップ、使えるインフラは蛇口をひねったら出る水道水だけ
この頃は、仕事がなくなる→借金地獄に陥る→友達を失う、という悪循環。控えめにいっても目の前には絶望という現実しかない。
気がつけば、こんなことを勝手にぼやいてました。
『もう俺の人生は終わった。再起不能だ。』と。
ここまでくると、もう失うものが何もない状態。面白いもので、はっきりと分かるんですよ人生に引かれた境界線が。『ああ、今人生で一番最底辺にいるな』『もうこれ以下になりようがないな』と。
精神状態をまともに保つために手を出したのが「お酒」

こんな日々の中、精神状態をまともに保つのなんて難易度高すぎです。そんな気持ちをまぎらわせる為に、手を出したのが「お酒」でした。これがいけなかった、、、。
いつも財布にお札に入っていることはほぼなくて、手元にあったわずかなお金は、日本酒を買う為に消えていました。
確か、紙パック1.8リットルの日本酒が1本、税込みで500円くらいだったと思います。あの頃は、いつも飲み始める前にこんなことを思ってました。『これでしばしの間、現実とはおさらばできる!』
今冷静に考えると完全にヤバいヤツですよね(笑)
色々お酒を試した中で、コスパが良く効果的に酔えるお酒が日本酒でした。焼酎やウイスキーなどで色々割ってみたりと試しましたが、イマイチ美味しく酔えなかったので。
つまみを買うお金もなかったので、刻んだキャベツにごま油と塩をかけてお酒のあてにしていた記憶があります。超低予算メニューながら以外とイケますよアレは。
毎日酒浸りで得られたものは何だったのか?
なぜ、毎日お酒に走っていたのか??
改めて、以下振り返って検証してみました。
【酔っている間だけは、脳の感覚が麻痺するので、あまりに辛い現実から一時的に逃げることができた】
【酔っている間だけは、こんな惨めな自分でも何でもできると思えた】
→完全な錯覚です(笑)
まぁ、つまり現実逃避をしていたわけでして。それもほんの束の間、寝落ちした翌朝に恐ろしいほどのリターンが返ってきます。あれは、元々の逃避レベルの倍以上かも。
翌朝目が醒めて、二日酔いとともに現実に引き戻されるあの感覚。起きてから一回自分の現実を確認する作業が入ります『ひょっとして何か現実が変わってたりしないかな、借金なくなってたりしないかな』という淡い期待なんか抱いちゃったりして。
しかしそんなことはなく、いつものように慌ただしく鳴る着信は相変わらずで。やはり現実は何も変わっていないよね、と自覚。
あれから幾つもの苦難を乗り越えた今、お酒に対しての考え

あれから幾つもの苦難を乗り越えた今、お酒に対しての考えは以下の通りです。
◯お酒は人生を楽しむツールの1つとして見るならアリ
◯お酒を飲む基準は、飲んだら幸せな気持ちになれるか?
→なれるなら飲む
◯ご飯と一緒に食べたらより楽しめるかもしれない!
→そう思えたなら飲む
◯この仕事を頑張った先に飲めるお酒はきっと美味しいはず、だから頑張ろう!
→そう思えるなら飲む
今はお酒も解釈次第、人生の味方につけられならオッケーだと思ってます。
もし今やこれから未来に八方塞がりだと感じることがあったら・・・
そんなこんなで書いてきましたが、私には上記のように八方塞がりだった過去があるので、お酒に逃げたくなったり、お金に困って絶望している人の気持ちが痛いほど分かります。
まあ今となれば、こんな破滅的な状況だった私でも自己破産せずに何とか表社会に戻ってノマドワーカーとして自由を手にすることができました。当時は「カイジ」に出てくる地下帝国さながらの毎日でしたけどね(笑)
つまり何が伝えたいのかというと、もしこの記事を読んでいる方が『今ぶっちゃけキツいし毎日が大変だけど、コイツよりはまだマシかな』と思えたなら絶対未来は切り開けるし、何とかなるということです。むしろ羨ましささえ感じます。
なんだか精神論っぽくなってしまいましたが、一応ここに生き証人がいるので。
更に話を進めていくなら『ここまでしょうもない状況までいったヤツでも人生何とかなってるみたいだから、ちょっと迷っていたあの事にチャレンジしてみようかな』と考えるきっかけにするのもアリだと思います。
最後に、あのときの教訓として個人的に税金だけは何を差し置いても払うべきだという学びがありました。詳しくは以下の関連記事に書いています。
【関連記事】【実談】住民税未納は借金まみれより恐ろしい!自己破産前に困った話
【関連記事】【実談エピソード】借金地獄でノイローゼ!?私がオススメしない理由
では、今日はこの辺で。