『仕事を辞めたいけど、その先うまくやっていけるか不安だ』
『そもそも不安そのものがなくなるにはどうしたらいいんだろう?』
かつての私はこのような状態で足が止まっていた時期がありました。
実は先が見えない不安を感じたときこそチャンスです!
なぜなら、不安を感じられるということは、私たちはその夢や目標を実現できる可能性を秘めていることでもあるからです。
ということで、今回は「不安への向き合いかた」をテーマに考察していこうと思います。
不安になる理由は先が見えないことから起こる
私たちはそもそもなぜ不安になるのか?
その答えは、未来が予測できない状態が起ころうとしているからです。
例えば、諸事情から今の仕事を辞めようと考えているとします。
しかし、その次の仕事が決まっていなかったり、収入の見込みがなかったとします。
このような時、私たちはとても不安な気持ちになりますよね。
逆に、当面今の仕事を続けていく予定があれば、このことで不安になることはないはずです。
つまり、不安とはこの先が分からない時に抱く感情です。
そう聞くと、悪いもののように感じられるかもしれませんが必ずしもそんなことはありません。
なぜなら、人の本能は変化することに対して不安や恐怖を感じるようになっているからです。
一度振り返ってほしいのですが、これまでの人生の中で初めて取り組んだ時というのは、不安がありませんでしたか?
例)
◯学校の入学式での友人関係
◯受験シーズンから試験合格までの期間
◯アルバイト初日に覚える仕事
◯新卒として入社した1日目の日
私自身、これらの体験をする前は不安でいっぱいでした。
しかし、後になってみれば必ず通る道だったことが分かります。
「人生の次のステージに進む時に不安はあった」
ですのでこの時に抱いていた不安は結果的に悪いものではなかったということが、お分かり頂けると思います。
つまり前提として「不安そのものは良いものでも悪いものでもなく変化の前に誰もが抱く感情」と理解しておけば、適切な対処をしていくことができます。
不安そのものに良いも悪いもない、ということ
不安は「自分の変化を察知するコンパス」と解釈すると見方も変わってきます。
まず、不安そのものをなくすようにすることは不可能ということです。
これは思わないようにすることと一緒。
例えば、私の場合ですが子供が苦手なんです。
そんな私に「子供は素晴らしい存在だから、好きになる努力をしなさい」と言われてもピンときません。
理屈ではそうだろうけど、心が追い付いていかないからです。不安もこれと同じ原理です。
【不安それ自体にどうこうはない、それよりも不安とどう向き合うかのほうが大事】だということです。
では、どうやって不安に向き合っていったらよいか?以下、説明していきます。
不安=ネガティブ、と決めつけないこと。大事なのは解釈。
不安を抱いた時に、不安はネガティブなものだからということで排除しようとする人がいます。
しかし、先述の通り、不安は変化の前に発生するものです。これは、もちろん今後の人生の良き前触れについても同様です。
解釈次第、ということになりますがここで1つ日本一の大商人・斉藤ひとりさんのお話を取り上げてみます。
ひとりさんは解釈について、こんな話をしています。
ある日、お祭りに出掛けていこうと家を出た。
そうしたら10メートルも歩かないうちに履いていた下駄の鼻緒がプツッと切れてしまった。
さて、この時にどう解釈するか?というお話でした。
ある人は『なんで切れるんだ!今日はツイテないな!』と。
ある人は『良かった、家を出てすぐのタイミングで切れて。これがもし、お祭りの会場まで着いてからのことだったら大変だったからね。』と。
どちらも「下駄の鼻緒が切れる」という同じ出来事ですよね。
起こった後の解釈次第でそのことがネガティブにもポジティブになるということ。
これは、不安という感情についても同じです。
不安が出てきた、ということは未来の夢や願望を実現できる可能性があるということです。
例えば、私たちがもし仮にアメリカの大統領になることを夢見て今から目指すとします。
はたして、不安になりますか?
その前に『はあ?なれるわけねーだろ!』と突っ込みを入れたくなりますよね(笑)
そうなんです。そもそも、実現の可能性がなかったら不安になることさえないんです。
つまり、不安とは実現できる期待への裏返しでもあるということです。
私たちが今までの人生で感じた不安は全て乗り越えられることであり、これから出てくる不安についても同じです。
まとめ
不安の正体は、誰しも人間に備わっている機能であり、解釈次第でいかようにもなります。
不安=ネガティブ、悪いもの、という固定観念はこの際はずしてみましょう。
逆に不安という感情は逆手にとれば自分の理想の未来を実現する為のコンパスになります。
長文お読み頂きありがとうございました!