【仕事の成果はじっくり時間をかけたほうがより良いものになる】
かつて私はこう思っていました。
ズバリ言い切ります。
それは幻想です。
仕事は短時間で集中したほうが間違いなくパフォーマンスは上がります。
ということで今回は「集中すること」をテーマに、どうやったら仕事のパフォーマンスが上げられるのかを考察していきます。
仕事に集中するには気合いや努力はいらない、スピード感と期限を設定することが大事
まず前提として、私たちの仕事の成果とどれだけ時間をかけたかは全く関係がないですよね。
なぜなら、仕事の価値を受けとるのは相手ですし、相手が満足できる内容を提供できればそれでいいんです。
ではどうすれば仕事のパフォーマンスは上がるのか?それはやることを減らし、短期間で期限を設定してしまうことです。
いつもは1日かけて終わらせられる仕事であれば、午前中に完結することは可能です。
中にはやることがたくさんありすぎて、あれもこれも手をつけながら同時並行で仕事を終わらせようとする人がいます。
そうなってしまえば、本来のエネルギーや集中力は分散してしまいます。その為に極力何をやらないかを決めることが大切なんです。
つまり仕事の優先度が高いものだけに絞り「これだけは明日の午前中までに仕上げる」というような仕組みを作ることで成果は確実に上がっていきます。
集中力を高めるには仕事とそれ以外の時間をしっかり線引きしてみよう
私たちは仕事のクオリティに拘りすぎるあまり、最終チェックに時間をかけすぎてしまうことがあります。
仕事の質に拘るのは良いことですが、実際は仕事の成果の8割は全体の時間の2割から生み出されるとも言われています。これはパレートの法則と呼ばれるものです。
この2割というのが最も集中している時間のことです。この時間に的を絞れば良いということです。
そう考えれば、仕事の期限は無駄に長くする必要はありません。普通3週間で終わる仕事なら1週間で完結させ、残り2週間は自分の時間を楽しむ。このほうがよっぽど建設的です。
期限を先伸ばしにすることは、そこまでにダラダラと中途半端な時間を作ることにもなりかねません。
お金は時間をかければ生み出すことができますが、失った時間は取り戻すことができません。時間をどれだけ味方につけられるかが集中のカギです。
集中できる状態を作るには脳の仕組みを知る、朝の時間帯を活用するのが効果的
「三日坊主」という言葉がありますが、これは何事も3日で飽きたり、集中が続かないということでもありますよね。
しかし、これは逆を言うなら3日であれば集中できる、ということでもあるんです。つまり、短期集中こそ成果を作る秘訣です。
そしてここで1つ、脳の仕組みも理解しておく必要があります。私たちの脳が1日で処理できる能力には限度があると言われています。
それが、1日300キロカロリーと言われる基準です。なんと朝食分くらいにも満たないわずかなエネルギーです。
これは、1日を過ごす中でどんどん消費されて、基本チャージすることはできないものです。
ということは、朝から夜にかけてどんどん脳の処理能力は弱まっていくことでもあります。
例えば、朝早く出社した日はデスクワークがはかどって午前中に仕事が早く進んだ経験ってありませんでしたか?まさに、朝こそ脳をフル活用させる時間です。
逆に、私自身の話ですが、どうしても翌朝9時までに仕上げなきゃならない仕事が発生した時の話です。
その時はどう考えても、当日中には終わらない事が分かっていました。そうなると、朝まで徹夜コースです。
もうひとふんばりするぞ、と意気込んでやるものの脳が疲れていて仕事がはかどらない。そのままダラダラと続けていましたが、結局寝落ちすることに(笑)
起きたのは翌朝5時頃。ヤバい!と思って、そこからやり始めると脳がスッキリしているのか、サクサク仕事は進み9時までに無事終わらせられたことがあります。
ぶっちゃけ、深夜のダラダラした時間はなくても良かったということなんです。脳が疲れている状態で夜遅く仕事をやるくらいなら、サクッと眠って早朝に集中したほうが何倍も効率が良いと感じた経験でした。
まとめ
私たちは、日々やるべきことがたくさんあると忙しいと感じる反面、充実感を覚える時もあります。
「忙しいけど、何だかんだで自分頑張ってるよな」という気持ちです。
しかし、仕事で集中して成果を出すにはやることをたくさんリストアップするよりも、どれだけやらないことを決められるかのほうが大事です。
なぜなら、私たちの使える時間は限られていますし、集中できる時間も限度があります。
ポイントは「今日やれることを今日考えてやる、分からないことを考えてる時間がもっともムダ!」ということです。
ここぞ、という時に集中したパフォーマンスを発揮する為にも、このギリギリの中で仕事をする感覚が大事だと考えます。
ご参考頂けましたら幸いです。