
『今やっていることを続けていて大丈夫なのか分からない、先の人生が見えない』
『頑張っているはずなのに目の前の現実が変わらずどん底にいる』
『「夜明け前が一番暗い」という言葉は知っているが信じていいのか、この言葉は真実なのかどうかを知りたい。』
さらに

どん底の時期を乗り越える心構えや押さえておくべきポイントがあったら知りたい。
今回はこのようなお悩みに対し、私自身の経験も踏まえ「夜明け前が一番暗い」という言葉の意味合いについて考察していこうと思います。
【結論】
「そもそも夜明けがやってくる場所に自分の身を置いているかどうかが大事」
「夜明け前が一番暗い」は本当か??成功前の思わぬ落とし穴を考察
夜明け前に選んでいる道そのものが正解とは限らない

『夜明け前が一番暗い、と言われている。
それが自分にとってまさに今。だから夜が明けるまでは必死に食らいついて頑張ろう』
かつて、私はこんな事を思い自分を奮起させていた時期がありました。
自分が望む方向とは真逆へ進んでいることにも気付かずに、、、、、。
結果として無意味と思える努力の継続をしてしまっていたことに気づき、後に後悔したことがあります。
というのも、「夜明け前」について誤った認識をしていたからです
この経験から【まずは自分の人生において、今選んでいる現実が望んでいるものなのかを確かめる】ことが重要だと考えます。
夜明け前に未来をイメージしてみる
【今頑張っている先に、本当に望んでいる未来が待っているかどうかを確認できる方法】
があります。
それは【自分の未来を特定の人に重ね合わせて想像してみる】ことです。
会社員の方であれば、自分が将来なるであろう年頃の上司の姿や生き方。
特定の指導者やリーダーが周りにいるのであれば、彼彼女らとを自分の未来に重ね合わせてみるんです。
3年後。
5年後。
そして10年後。
少しずつ、じっくりイメージしていきましょう。
描けたイメージが心から望んでいる未来の自分の姿であれば、その道に進んだとしても後悔はないでしょう。
しかし、逆に今の頑張りが自己犠牲を含んでいたり、内に燃える情熱を感じなかったとしたら、それは望むべき道ではない可能性があります。
それは、なぜか??
以下、解説します。
夜明け前にありがちな思わぬ落とし穴
以下、私の一例を交えて考察していきます。
例えば、経営の業績を上げる為にコンサルティングを受けるとします。
しかし、1年経ち、3年経ちと続けているもの一向に成果は上がりません。
このとき、自律思考で責任感が強い人ほど『結果の原因はすべて自分にある、どこを改善すれば良いのか』と試行錯誤を続けてしまいがちです。
上記の考えは確かに正論かもしれませんが、自分以外の外部環境に目を向けてみることも大切です。なぜなら、努力の方向性そのものが合っていない可能性があるからです。
例えば、経営の神様と謳われた「松下幸之助」の著書を読み

『よし俺も彼のような大成功者になるぞ!』
と、野望を抱いたとします。
そして松下幸之助がやったことにならい、「家電の世界」で起業するとします。その選択で、今この21世紀に果たして同じような成功できるのか??ということです。
これと同じような選択をしていることに、かつての私は気づいていなかったのです。
戦うフィールドを誤ればその人がどれだけ実力に優れ才能に満ち溢れていたとしても、永遠に花開くことはないんです。
つまり、私のケースの場合、指導者そのものの選択を誤っていた、ということ。そしてそういった時にもしかしたら、こんなことが頭をよぎるかもしれません。

『これまで同じ人から学び続けてきたからサポートを断るのは申し訳ない』
とか。

『これだけ多くのコンサル料を払い続けてきたんだから回収するまでやり続けるんだ』
とか。
気持ちの面で引くに退けない状態になっていることもあります。
本当はそこに居続ける必要などないのにです。
また、このような状態を続けていくことは自己犠牲をともなう可能性があります。メンタルが安定しているときはそれで問題がないかもしれません。
しかし、継続しても結果が出ないことが続くと、相手に対し恨みという感情が出てくる場合があるんです。人間である以上感情があります。そう思わないようにすることなど不可能です。
自分の為にも相手の為にも、自己犠牲と感じているなら道を変えるべきだと個人的に思います。
目安として、1年経っても思ったような結果になっていないようであればこう自分に問いかけてみるのも良いです。

『今やっていることは、自分の望んだ未来に繋がっているのか?』
と。そして、答えがノーであればそこに居続ける必要などありません。
指導してくれた人へ申し訳ないとか、一ミリも考える必要はないです。なぜなら、お金を受け取るというのは、与えた価値に対して相応の報酬を受け取ることでもあるからです。
自己犠牲をしてまで、夜明けを待つことは不要です。
夜明け前に押さえておきたいマインドセット

『今はどん底、だからきっと未来は良くなる』
と思っている時も1つ注意したいことがあります。
それはどん底な状態そのものに居心地の良さを覚えてしまう人もいることです。どん底生活が続くと、その基準が当たり前になってしまうのです。
人間には恒常性維持機能というものが備わっていて、一度自分が設定した状態に戻ろうとする習性があります。エアコンと同じ原理で、決められた温度設定に対し自動で部屋が暖まったり、冷えたりするあの状態です。
夜明け前に居心地の良さを覚えてしまうと、そこからなかなか抜け出すことができなくなります。
例えば、周りの環境です。経済の世界ではこんな言葉があります。
【自分の現在の年収は、普段付き合いの多い10人のそれを足して10で割った平均になる】
これは法則ですから、例外はほぼあり得ません。
この公式にあてはめたとき、望んだ年収にならなければ、周囲の環境を変えるしか方法はありません。もしこれらの環境を変えようとした場合、引き止めようとする人がいたら振り払う覚悟が必要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「夜明け前が一番暗い」ことは確かです。
しかし、望んだ夜明けを迎える為には、今置かれている状況を冷静に見極める必要があります。
具体的に、今やっていることを続けるべきか辞めるかの判断基準については以下の関連記事で詳しく書いていますのでこちらもご参照下さい。
【関連記事】【やり続ける力】辞めるか続けるか迷った時こそ答えが出るまでやる!
長文お読み頂きありがとうございました!