「ズッコケ三人組」大人の視点で小学校時代の思い出を考察してみる

筆者が小学校時代を思い出すとき、最も良く読んでいた児童書が「ズッコケ三人組」である。その内容といえば、主人公であるズッコケ三人組がクラスメイトたちと株式会社めいたものを作ったり、小学6年生にも関わらず探偵業をやったりと何でもありだった。

大人になった今読んでも非常に面白く、小学校時代の思い出がキラキラと甦ってくる。

ということで今回は「ズッコケ三人組」を題材に「大人の視点から小学校時代の思い出」を考察してみる。

「ズッコケ三人組」は大人になった今でも小学校時代の宝物の思い出である

ズッコケ三人組は、今でも公立小学校の図書館にならどこでも置いてあるのではないだろうか。少年探偵団、怪傑ゾロ、鍵ばあさんシリーズなどと並ぶ人気のある傑作児童書だ。

シリーズものになっていて全50作あるので、なかなかの読みごたえだ。小学生時代は友達と読み終わった後に貸し借りしたり、感想を言い合ったりしたものだ。まさに「ズッコケあるある」とはこのこと(笑)

ズッコケ三人組が人気である理由の1つに、漫画ではない活字の世界で我々を冒険の世界に連れていってくれるところではないだろうか。

例えるなら、小学校内で堂々と小説版のドラえもんを読んでいる感覚。筆者の小学校時代は、漫画など娯楽対象となるアイテムは一切校内に持ち込めなかったのだ。
※今の小学生もそうなのかは不明

だから「ズッコケ三人組」が休み時間に読めたのは非常に有り難かった。こうして、25年近くも前の思い出を覚えているわけだから、この作品に出会えて本当によかったと思う。

小学校時代の友達関係(人間関係)は大人以上にシビアな世界

さて、ここからはズッコケ三人組と同じ小学6年生になった視点で世の中を考えてみる。

今思えば、小学校時代というのは大人に比べ圧倒的に行動できる範囲が限られていたように思う。基本的には、小学校と家を往復する毎日。

ときたま家族や友達と外食に出かけたり、土日に自転車で遠出するなんてこともあった。しかし、自分の意思で移動できる範囲は、町内会レベルが一般的。

人間関係を考えてみても、小学校と家族という2つのどちらかを行ったり来たり。特に小学校では、友達関係のミスができない。

というのも、同級生でイヤなヤツがいたとしてもこれまた無下にできない。もしかしたら、これから運動会、文化祭的なイベントで絡むことになるかもしれないのだ。そんなときに、お互い無言でいるのはなかなかヘビー級にしんどいのではないだろうか。

まあ中には『友達や異性からどう見られようが知ったことではない!と思えるツワモノならいいかもしれないが、そんな人は一部なわけで。

小学校時代というのは、日々積み上げられた友達関係(人間関係)が明日、明後日、、、、卒業する迄の6年間ものあいだ続いていく。

それから大人になり、会社員時代も毎日社内で顔を合わせる感覚は同じたった。だが、小学校時代に競べれば外出や転勤(異動)の機会も増えるのであの頃のような密度やある種のシビアさはない

こうやって思い出を振り返ってみると、小学校時代の生活や人間関係はある意味、大人の社会より過酷な環境にも思えてくる。

今の私であれば、生理的に嫌な人や二度と関わりたくないと思った人間とは、然るべき対処をすればそれっきりで関係を断つことができる。
※無論、それに伴う責任をとる前提ではあるが。

ところが、この小学校時代となるとそうもいかないのだ。そもそもの話、人間関係はこちらがノーというスタンスがあれば相手もそれを察し、こちらに好意を抱くことはない。ゆえに、そんな相手とはお互いに時間を共有する価値などないわけだ。

つまり、小学校という誰もが通る仕組みゆえの宿命である。責任を取らない代わりに圧倒的に自由もない。生きる根幹が自由である私にとって、小学校時代の思い出が最も窮屈で戻りたくない時代の象徴でもある

まとめ

かつて私は小学校時代に『小学生は自由でいいななんていう言葉を大人たちからかけられていたように思う。しかし、今大人になってみれば、そのセリフは経済力を持っていない前提での話になる。

⚫電車の乗車の仕方がわからない
⚫自動車免許を持っていない
⚫所持金、貯金が少ない
⚫そもそも稼げない、働けない

ズラっと並べてみたが、親の保護下にある小学校時代に実質の自由などない。対して、ズッコケ三人組で描かれているのはファンタジックで非日常的なが世界が多かった気がする。

小学校時代の思い出というのは確かに甘酸っぱさもあり、もう戻れない体験ではある。しかし、大人になって分かったのは、大人ほど無限に自由に生きられる世界もまたないと思うのだ。

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ズッコケ三人組が体験した出来事を現実的に感じられるのは、小学生よりも大人のほうなのだから。

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